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ゆっくりちょっと気がつきかけてるような

かなり微妙に曖昧に
無意識と意識が茫洋と交錯しながら
歯を磨きつつ

「おやっ・・・」

と思った





現在学んでいるボディワークは、身体への軽めの圧による接触を通して脳へ信号を送り、リラクセーションを心身にもたらす。生理学的リラクセーションを促すのだ。筋肉の稼動域という微妙な動きを意識しつつ、施術者が操作しすぎないようにする。

操作をしすぎないのは相手の筋肉の微妙な稼動域を正確に把握するため。つまりこちらに主導権があるのではなく、あくまで相手の筋肉、身体の状態に施術側が寄り添う。

すると相手にとって自然な圧と動きになるので、ストレスで緊張状態になって硬くなっていた筋肉に、それ相応の伸びが生まれる。

無理に伸展させることはしない。じっくりと柔らかく動く筋肉の微妙な稼動に適正な姿勢と刺激で寄り添う。するとその程よい刺激が脳に信号となって送られ、脳からはリラクセーション信号が身体に送られ、その反応が生まれる。

まだ勉強途中なので説明不足な部分はあるだろうが、今のところ私はそのように理解している。

それって私の学んだ自然な催眠状態を基礎とする心理療法と似ているなぁ、て思った。

意識と無意識がある。意識的な努力が空回りしているような状態のなかで何らかの心的症状が生まれるとする。それを回復するには?意識的努力をさらに加えても難しいし、かえって症状が固着したりする。

意識を静かにし、無意識をより活性化することがその回復の一如になる。
「自己受容」という働きがまず何よりも大事だ。自己受容。症状受容。体験受容。

意識的強化を離れ、無意識的な働きに寄り添う。自然な形でのトランスがそれを助ける。意識を手放しやすい状態だからだ。それにはなるべく自然なコミュニケーションの形がよい。何故ならそれは「安心感」を生むから。安心感というものが無意識的なものを活性化する。安心感があるとき人は自然と心を開くから。

開かれた心は今までの自己に負担を掛けるような意識的努力を離れ、新たな柔らかい現実的で無理のない視点を自らにもたらしたりする。その時生まれるものは現状の打開というよりは、自然な形の現状と自己の統合。


まとめると

身体に無理のない、現状の筋肉の稼動域に寄り添った、適正な圧の柔らかい施術による生理的リラクセーション。

意識に無理のない、安心感のあるコミュニケーションの深まりを前提とする無意識の活性化による自己統合や自己受容感。


この二つを歯を磨きながらぼんやり考える。
同時に酵素玄米やEMの自己責任での飲用によっておそらく出ている好転反応でハードに荒れた手を見る。

「この手は今バランスを回復しようとしているプロセスなんだよなぁ・・・」

バランス・・・

「はっ」

そうか、脳は刺激を情報として受け取り、そこから常にバランスを取り続けている。バランスが乱れる刺激がくれば、反応として歪み的な状態が表されるが、それもまたバランスの一つなんだ。

免疫を向上させるある療法では、不快と感じる刺激を適正に与えることで、脳で交感神経と副交感神経のバランスを取る働きが生まれ、それによって免疫の働きが活発になるというのを聴いた覚えがある。

鬱という体験も新たな自己統合の一如であると学んだ。人生の転換期として無意識が意識的な今までのやり方から、よりこれからのその人の人生にふさわしいあり方を受け取っている過程なのです、と。

意識ではアンバランスだと思っている。
だが無意識的にはそれもまたバランス。

肉体の歪み。
それもまた生活の動きから積み重なったもの。生活は無意識的な習慣の集合。

ある動作一つをかばうために他の筋肉などが連動的に影響を受け取る。
部分が全体に影響を与えながらバランスを取り続けている。
バランスとは全体性の中で生まれるもの。

しかし一方向に偏って働き続けると、バランスを司る脳の働きが信号を送り、新しいバランスが必要だと促す。身体や心の状態になんらかの形で。

バランスからバランスへの移動なのではないだろうか。
あるトランスから別のトランスへの移動とも言える。

歪んでいるから正常に戻す、というのではなく、今までのバランスの取り方から、よりこれからに相応しい自然で楽なバランスを無意識の声は伝えているとしたら。


それは常に「脳」 が「バランス」をとろうとしている仕組みにこちらも協力的になればスムーズということなのでは。


ではどうやって。


肉体にたいして微妙な稼動域を意識し、決して動かしすぎず、かといって緩んでいては効果が生まれず、必ずその身体の筋肉の動きに寄り添う「ちょうどいい」ポイントがある。丁寧に動きを追っていくとそれが感じられる。

しかしそれが感じられるには施術者側の体のバランスもとても大事だ。こちらの姿勢が崩れているとその微妙さに影響が出る。施術者もまたリラックスして余分な力を抜いて、一つ一つの施術に相応しいバランスのよい姿勢で相手の体と共にいるのが大事だ。

それって心理療法のときの姿勢と一緒だ。余分な力を抜いて自己開示して相手の状態にリラックスして反応しやすい状態となって共にいる。聴こえてくる言葉や、自分が用いる言葉も感じながら、共有している場から生まれる空気感を大切にして流れに寄り添う。

意識して良くしよう、なんて思ったら絶対ダメって感じ。むしろ感覚を広げ、自己開示とともに、相手と同じ空気を吸っていることを意識ではないどこかで理解しながら相手と自分の無意識に寄り添う。何も考えていない状態と何かを深く感じ続けている状態が同居している感じだ。

そういうものが無意識の活性化や生理的リラクセーションを生む脳に対しての技術なのかもしれない。

今日、とある番組で落語家の方が言っていた。
「笑わせよう、なんて思うとダメ。いかに素直に自分のままでやれるか、ですよ」
そして「小さく、小さく」と。
うけようと狙うとつい大きな動作や話しになったりする、と。
けれども小さく、小さく、と思っていると自分から話しが離れず
本当に自分が感じているものを出せる、と。
そういう色々の積み重ねが「芸を磨く」

それは私なりにとても共感した。

カウンセリングをひとまず終焉しようと思えたのはまさに「小さく、小さく」だからだ。

大きな変化を狙わない。変化はなるべく小さく。そして急がば回れでゆっくり。
こうしていると自分から心が離れていかないので好い。
どこか遠くを見て今の自分を忘れることが無い。むしろ深く感じられる。
自分を深く感じられているのなら、道に迷う必要もない。
ただここに自分が在るだけなのだから。

それは軸なのだろう。
軸があるとは”揺れられる”ということなのだろう。
揺れに意識的になれる、と言ったほうが丁寧だな。

揺れるとは中心があるからできることなのだもの。
止まる事ではないだずだ。

落語家の方の話を聴きながら思った。
天職というものがあるのなら。
私はまず鬱になるのが仕事だったんじゃないだろうか、と。

コツコツコツコツ私は鬱を歩んでいた。
そのもがきの中でしか学ばせてもらえないことを沢山学ばせてもらった。

鍼灸師のころ、身体と心のことをいつも考えていた。
チャネラーのころ、スピリチュアルに傾倒していた。
NLPに出会い、脳や心の働きの事を熱心に学んだ。
そしてクライアントになりながら講義を通して心理療法のこと、無意識のことを深く学んだ。

この「無意識」に出逢って、多くのことが見えてきた。
意識的努力だけでは行けない場所に、無意識が豊かに連れて行ってくれた。

意識で無意識をコントロールするのではなく
無意識の働きに意識を寄り添わせる。
それが命にとってとても自然なバランスである、ということ。

無意識の働きは命の働き。
脳はそれらをコントロールしながら指令を出している。
だから脳に対してバランスをもたらすアプローチをするのはとても大事なのだ。

それは無意識の働きに意識の働きが寄り添う図だ。

その時人が持つ自然な力がバランスよくリラックスしたまま発揮されるのではないだろうか。

意識的努力を手放し
リラックスした状態で
本人の自然なあり方が展開される時
夢には大きい小さいもなく
ただ実現したい方向がその人に応じて生まれる
そんな気がする

樫の木は樫の木になり
薔薇は薔薇になり
たんぽぽはたんぽぽになり
蝶は蝶で
土は土で
水は水で
風は風で
火は火で
音は音で

鉱物や動物や植物や微生物や星や大気や・・・・

それはみなその在り方に在るだけで
力み無くリラクセーションしていれば生まれるものなのでは・・・・


そうか

一人一人が
一存在一存在が
みな
在って在るものなんだ


聖書の最初のページで読んだことがある

神が語られた言葉
「わたしは在って在るもの」

なるほど。。。。


変えるのではない
変わるのだ


変化の歌というものを
わたしはきっと
もうすぐこの身で聴くのだろう

流れがあるのだ

目に見えず大きくゆったりとした
大命のような流れが

きっと

あぁ集合無意識とかそういうやつか。。。。

なるほど
共鳴しあっているのだな

宇宙に星がバランスよく存在しあうように
私たち一つ一つの命が互いの磁力で共鳴しあいながら
丁度いい働きをもたらしあう

それが
この
地球って言う
星なんだな・・・・




そこで芸を磨いているのだろう


この無意識は
by olivelight | 2009-04-28 04:59 | 感じたままに
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