何も言わぬ前から
波は始まり 何かを語りだしたら 波は静まり始めているのかもしれない 語るとは それほどまでに 心揺れる想い 想いというものに 波の数だけ打ち寄せられて 繰り返される煩悶が 頑なな石も削る やがて砂浜で見つけるだろう 寄せては返す波が 打ち寄せるたびに描いた心の描線を 想いの数だけ 眠りがたく 想いの数だけ 遠くを馳せる 想いの海に沈みながら ただ揺れるのだ 波の数だけ 夜の数だけ
by olivelight
| 2009-02-06 02:22
| 言の葉
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